みなさんは、「土用の丑の日(どよううしのひ)」を知っていますか?
日本では、夏のある日に「うなぎ」を食べる習慣があります。
でも、なぜその日にうなぎを食べるのでしょうか?
どんな意味があるのでしょうか?
今日は、日本の夏の風習「土用の丑の日」について紹介します。
「土用の丑の日」ってどんな日?
まず、土用の丑の日とは何かをご紹介します。
「土用(どよう)」は、季節が変わる前の約18日間のこと。
春・夏・秋・冬の前に、土用があります。
「丑の日(うしのひ)」は、干支(えと)の「丑」にあたる日。
つまり、「夏の土用の期間にある丑の日」が「土用の丑の日」です。

2025年の土用の丑の日は7月19日(土)と7月31日(木)の2回です。
2026年の土用の丑の日は7月26日(日)です。
なぜ「う」のつく食べ物を食べるの?
昔から「夏バテを防ぐために、“う”のつく食べ物を食べるとよい」と言われてきました。
たとえば、
・うなぎ
・うどん
・うめぼし
・うし(牛肉)
・うり【瓜】(すいか・きゅうり など)
※西瓜(すいか)・胡瓜(きゅうり)・苦瓜(にがうり:ゴーヤ)などは「うり」の仲間です。







栄養のある食べ物を食べて、夏の暑さに負けないようにする知恵ですね!
そのため、 夏バテ防止に「う」のつく食べ物を食べるのです。
季節の変わり目は体調もくずしやすいので、無理せず体を休めましょう。
この習慣を広めたのは、だれ?
実は、この「う」のつくものを食べるアイデアを考えたのは、
江戸時代の平賀源内(ひらが げんない)という人物。


「夏になると、うなぎが全然売れないんです…」

「“丑の日に“う”のつく食べ物を食べるといい”って貼り紙を出してみたら?」
ある夏、うなぎ屋の店の人が源内に相談しました。
夏にうなぎが売れず困っていたお店に、
「丑の日に“う”のつく食べ物が元気になると書けばいい!」とアドバイスしたのがきっかけです。
お店はその通りにしました。
すると、お客さんがたくさん来て、うなぎが大人気になり、お店は大人気!!
この習慣が広まりました。
土用に「してはいけないこと」も?
さらに、してはいけないことについても見ていきましょう。
「土用」は、五行思想(中国の古い考え方)で「土」をあらわします。
この時期は「土の神様が休んでいる」とされ、土に関することはNGと考えられてきました。
たとえば、このようなことはNGです。
・土いじりや穴掘り、庭の工事など
・引っ越しや長い旅行、大きな決断


韓国にもある?似ている習慣!
韓国には「伏日(ポンナル)/삼복」という風習があります。
この時期には、参鶏湯(サムゲタン)という温かいスープを食べて体力をつけます。
日本の「うなぎ」と同じように、夏の暑さに負けないように食べる文化があります。

言葉を覚えましょう
語彙 | 読み | 英語 | 中国語 | 韓国語 |
土用 | どよう | Doyo (seasonal period) | 土用 | 도요 |
丑の日 | うしのひ | Ox Day | 丑日 | 소날 |
季節 | きせつ | season | 季节 | 계절 |
予防 | よぼう | prevention | 预防 | 예방 |
栄養 | えいよう | nutrition | 营养 | 영양 |
習慣 | しゅうかん | custom | 习惯 | 습관 |
風習 | ふうしゅう | tradition | 风俗 | 풍습 |
発明家 | はつめいか | inventor | 发明家 | 발명가 |
学者 | がくしゃ | scholar | 学者 | 학자 |
体調 | たいちょう | physical condition | 身体状况 | 몸 상태 |
- 「土用の丑の日」は、夏の丑の日に「う」のつく食べ物を食べる日
- 平賀源内がうなぎをすすめたことが、今の習慣のきっかけ
- 暑さに負けないように、栄養のあるものを食べよう!
- 土いじりなど「してはいけないこと」もあるので注意
- 韓国にも似た風習がある!
まとめ
「土用の丑の日」は、日本の夏に大切な日です。
江戸時代のアイデアで始まりましたが、今もつづいています。
夏の暑さにまけないように、うのつく食べものを食べてみませんか?
あなたの国では、暑い日にどんなものを食べますか?
ぜひコメントに書いて、教えてください!